考えすぎるのではなく、考える
「あの時、ああしておいた方がよかったんじゃないか」、「あんなこと言わなければよかった」・・・など、少し前のことを振り返って、延々と考えこんでしまうことが、皆さまにもあると思います。
私は、考えこんでしまうタイプです。
他の人から見れば、ほんの些細なことでもずーっと考えこんでしまいます。下手すると、失敗もしていないし、誰からも何も指摘されていないのに、「あの発言はまずかったかな・・・」などと延々と考えてしまうことも多々あります。
考え過ぎると、頭の中で、悪い方向に妄想をし始めます。
「他の人から、あいつは気が配れない」と思われて、最悪の場合嫌われるんじゃないか・・・・嫌われたら、この環境では生きていけない・・・といった具合です。
現実に全く即していない妄想をひたすら続けるので、解決策や、「次はどうするか」といった建設的な思考にならず、妄想だけして状況は何も改善されないままです。
まあ、私がここまでネガティブになる場合は、身体が疲れていたり、寝不足のことが多いので、その辺りを解消すれば多少軽減されます。
ですが、私の性格的に、考えこんでしまう傾向があるようです。
考え込む思考回路がこびりついてしまうと、言い訳を考えるのも上手くなります。
頭の中で、現実に即していない妄想を続けると、それをやらなくて良い言い訳が思いついてしまうんです。
そうすると、行動をしないという選択を取ることが多くなり、その結果、状況は変わらないままだし、自分の経験値も上がらない、といったことになります。
そのため、考えすぎは、慎重と言い換えることもできるのでしょうが、私個人としては、行動の妨げにもなるという意味で、厄介なものでもあります。
考える事自体はとても良い事です。というより、大人になれば自分で考え、選択することが求められるので、自分で考えるということができるようになる必要があります。
ただ、考えすぎまでいくと、行動の妨げになります。
じゃあ、考えるということはどういうことかと言うと、「次はどうするのか」を考えることだと私は思います。
自分が何かを選択して行動する。そうすると、必ず何かしらの結果がでます。
その結果が自分が求めていたことかどうかに関わらず、です。
その際、原因を考えることも、今後に活かす材料として必要なことにはなりますが、原因を考えることは、過去を考えることとなります。
そのため、考えすぎの傾向にある人は、ある程度の所で止めることも必要です。
それよりも、出て来た結果に対して、「自分は次はどう動くのか」と、少し先の未来を考えた方が、次の行動につながりやすくなります。
そもそも、その思考ができるようになるためには、結果を受け入れるという作業があります。
その結果が自分が望まないものであっても、その結果を自分で受け入れるのです。
それができれば、「この結果になったのは分かった。じゃあ次はどうする?」と考えることができるようになるのです。
逆に、結果が受け入れられないと、周囲のせいにしたり、過去のことを何度も考える、という行動をしてしまいます。なにも状況が改善しないということです。
恐らく、結果が受け入れられないということは、行動する前に自分で「こうなって欲しい」と思っています。
その希望を元に、行動に移します。その事自体は悪いことではありません。
しかし、期待しすぎると、結果に執着するようになります。
事前に結果を予測して行動することは良いことです。
しかし、結果に期待しすぎるのは止めた方がいいでしょう。
このことを意識するだけでも、フットワークが軽くなってくると思います。